Vol.47<新技術を特許で普及>|静岡浜松 居藤特許事務所 新着情報
2012/10/09
Vol.47<新技術を特許で普及>
今日は、朝からiPS細胞に関する研究でノーベル医学生理学賞を受賞した山中教授の話題一色です。
山中先生、まずは、おめでとうございます。
山中教授の研究チームは、週1回、知財のプロ(弁理士?)を交えて特許出願できる研究成果の検討会を行っているようです。
一般に、特許は技術を独占または排他する権利として知られていますが、
山中教授は技術を広く普及させるために特許を利用されたいとのこと。
この場合、ある技術を広く普及させたいのであれば、特許を取らずに単に公開しても良いようにも思います。
しかし、単に技術を公開しただけでは、その技術自体については特許が取られることはありませんが、
その公開された技術を応用したり利用した技術については誰かが特許を取得してしまうかもしれません。
これでは、山中教授が望む技術の普及の障害となってしまいます。
「技術を普及させるために特許を取る」という特許の利用の仕方は、技術が革新的である場合が多く、
私も年に数件そのような技術の権利化に携わる機会に恵まれます。
実は、今、正にその最中です。
私が発明した訳ではありませんが、仕事をしていてワクワクしますネ。
ガンバレ、日本!