Vol.68<イヤなら、私を呼んで下さい>|静岡浜松 居藤特許事務所 新着情報
2013/02/06
Vol.68<イヤなら、私を呼んで下さい>
昨日の産経ニュースの記事「中小は使い捨てなのか」で、
大手と共同開発した金型技術がその大手のみによって特許取得されていた事例が紹介されていました。
決して、少なくない事例です。
お客さんから提示された仕様を満たしたときや技術的な問題点を克服したとき、
そこには必ず何らかの工夫が存在しています。
誰の目からも明らかな工夫であればよいのですが、
問題は、その工夫が、すごく小さな工夫の積み重ねの場合です。
この場合、それらの小さな工夫は「権利取得」の発想にも至らまま丸腰でリリースされていきます。
私がよく中小のクライアント様に申し上げることは、
「その商品や製品に工夫が有ったか無かったかではなく、
今回の商品(製品)がマネされても良いかイヤかを判断して、イヤなら私を呼んで下さい」ということです。
この判断であれば、そう難しくはない筈。
今週も、早速「よし、先生、それで行こう!」とのお言葉を戴きました。
「マネされたくない商品」が「マネされない商品」に向かって一歩を踏み出した瞬間です。
「使い捨てなんかに絶対ならない!」との思いは、私も同じです。