Vol.97<発明と半沢直樹の疎開資料>|静岡浜松 居藤特許事務所 新着情報
2013/09/20
Vol.97<発明と半沢直樹の疎開資料>
大好評放映中のドラマ『半沢直樹』、私も見ております。
先週第9回では、半沢は、金融庁に見られては困る疎開資料を地下機械室に隠します。
この地下機械室、実は建物の図面に載っていない部屋で外部の人間が知る由がないことに半沢が着目したものです。
我々弁理士が、発明をインタビューする際、図面を見せて戴くことが少なくありません。
実は、この図面も、実際の製品や商品の7〜8割程度の情報しか表現されていません。
つまり、図面は、実際の製品や商品の2〜3割の情報が欠けているのです。
理由は、図面に載せる必要がない、載せたくない、載せたいけど載せられない、無意識に載せてない、などです。
私が、現場・現物主義に拘りたいのは、図面に載っていない2〜3割の情報を知りたいからです。
電話やメールなどの通信手段だけで発明を把握できる案件もありますが、
私に相談される案件には図面だけでは特許性が見いだせないものが少なくないのです。
昨日の案件も正にそうで、現物なしでは決して気が付かないトコロに着目することができました。
そして、今日もまた、隠れた『疎開発明』を探しに出かけます。
私の場合、『疎開発明』を見つけても『倍返し』されることはありませんので、安心ですネ!