Vol.124<やっぱり、早いがいいかな>|静岡浜松 居藤特許事務所 新着情報
2014/03/12
Vol.124<やっぱり、早いがいいかな>
昨日も、とあるメーカさんに出願打ち合わせに出掛けておりました。
出願の打ち合わせ時には、実際の発明品のほかに変形例や発展例などが色々出て来ますが、
これらの変形例には、直ちに使えるものと、使えるかどうか検証してみないと分からないものとがあります。
前者の場合、変形例が五月雨的にたくさん出てくると出願内容がなかなか固まりません。
後者の場合、検証に時間が掛かるとこれまた出願内容がなかなか固まりません。
費用のこともあるので、なるべく1つの出願に全部を含めたいのですが、
特許制度は早い者勝ち(先願主義)なので、固まるのを待って出願が遅れることはそれ自体がマズイのです。
どこでキリを付けて出願してもらうかは、いつも悩み処です。
でも、結局のところ、最小限の内容で良いから今すぐ出すだけ出しておきましょう、ということでしょうか。
取り敢えず発明の本丸部分だけでもいち早く出願しておけば、その後のことは色々やり様もありますが、誰かの後願になってしまっては打つ手も限られてしまうということです。
「先んずれば人を制す」でしょうか。