Vol.2<・・・らしい>|静岡浜松 居藤特許事務所 新着情報
2011/10/27
Vol.2<・・・らしい>
特許や商標の相談をお受けしていると、たまに、「あの技術は特許が取られているらしい..」、「あの名前には権利があるらしい..」と心配されて、代替案を相談されるケースがあります。
こんなとき、私が、「その権利の番号や権利者は分かりますか?」と尋ねると、大抵の場合「・・・」です。
代替案は、それはそれで良いのですが、避けようとしている権利の内容が分からないと、代替案で良いのかどうかや、そもそも避ける必要があるのかどうかも判断できません。
避けようとしている権利の内容を具体的に特定することはとても大切なことです。
このような場合、調査をしてみると、心配されている権利は存在せず(期限切れも含む)、取り越し苦労であったことも少なくありません。
ですので、代替案を考える前に心配されている権利の存在と内容を確認しておきたいですね。
でも、逆に言えば、特許権や商標権は、その存在を匂わせるだけで競業者を敵前逃亡させる強力な力を持っているんですね。