2013年1月アーカイブ

昨日の相談は、昨年末からお正月中ずーっと考えていた発明だそうです。

もう1月も終わりですが、今日までどうされていたのですか、とお尋ねすると、

特許事務所は、敷居が高くて連絡できなかった」とのこと。

「敷居の高さ」は、私が何とかしたい問題の一つですが、なかなか改善されません。

で、実際、今日お話ししてみてどうでしたか?と続けてお尋ねすると、

「楽しかった。もっと早く連絡すべきでした!」と言って頂けました。

少しは救われましたが、本当になんとかしないとダメですね。

弁理士は、職業代理人ですので、「信頼感」や「安心感」を感じて戴くことは大事ですが、

大切な発明の相談を躊躇させるような「威圧感」は全く不要です。

こうなったら、むしろ、「うちは高尚な事務所です!」と言った方が、

ウソっぽく聞こえて却って敷居を下げることができるのかな。

↓は先週行なわれた「はままつメッセ2013」に出展された製品です。

 

KIMG0208.JPG

 

この製品は、弊所クライアント様が挑んだ金属製折畳式としては世界最軽量の車椅子で、

なんと、5.8kgしかありません!

片手で、いや、指でも持ち上げることができます。

もちろん、車椅子である以上、メタボ直前(?)の私が座っても全く大丈夫です。

実は、この車椅子、昨年、弊所の別のクライアント様が開発して特許を取得した画期的な金型技術を用いて造られています。

正に『世界初』は、新たな別の『世界初』を生み出します。

そして、またこの車椅子をベースに更なる『世界初の技術・製品』が生み出されます。

『世界初』に立ち会う機会を与えて戴きまして、感謝です。

昨日、二人の若い女性が相談に来られましたが、

このお二人、少々笑い上戸な感じ。

相談内容は至ってマジメなのですが、こちらが普通にお話ししているつもりでも、

どこか笑えるらしい...

私と相談されたことがある方はお感じになっていらっしゃるとは思いますが、私はマジメな雰囲気の相談が苦手ですので、できるだけ「笑い」のこぼれる明るい雰囲気となることを意識して相談に応じるように心掛けておりますが、

それにしても昨日は、想定以上に大変賑やかな相談になりました(正確には、なってしまいました)。

私としては、楽しい時間を過ごせて良かったのですが、お二人が問題解決の糸口を見つけることができたのかな、と少々心配しております。

事務員さんも賑やかな相談に少々驚いていましたが、

「お若い方は何でも笑えるので」と心なしか羨ましそう...

どこが笑えるのか分からない、ということは、私も知らないうちに歳を取ってしまったのですね。

来年度も静岡県立大学で『知的財産管理』の講義を担当することになりました。

講義は、4月〜6月の全7回で、全くの初歩から知財検定3級が合格できるレベルを目指します。

昨年の講義は、大変好評だったのですが、一部の学生さんから「進度が速い!」との指摘を受けましたので今年はちょっと気を付けます。

私は、学者ではなく実務家ですので講義はどうしても実務的(事例満載!)になってしまいますが、

それが「知財」を理論ではなく現実としてリアルに受け取って理解して頂けるようです。

知財の難しい話しは、他の立派な先生方にお譲りしますので(私にはムリ!)、

私としては、知財をとにかく楽しくリアルに学んで頂ければと思っております。

今年も社会人聴講生は大歓迎ですので、少しでも興味があればご参加下さい。

シラバスは、来月(2月)に静岡県立大学のHPで公開されます。

ただ、講義時間が金曜日の1時限目というのが話す方も聞く方もキツイですね。

 

「研究論文と特許明細書は、別物」、「特許の取得は、論文を書くとき以上の労力が掛かった」は、

iPS細胞についてノーベル医学生理学賞を受賞された山中先生のお言葉です。

論文が認められるためには、まずその研究対象の新しさ(新規性)が重要だと思いますが、

特許は、その新しさに加えて進歩性が認められないと取得できません。

従って、特許明細書には、自ずと「進歩性」を認めて貰うための主張が必要になります。

実は、新規性の主張はそんなに難しくないのですが、進歩性の主張が相当に難しいのです

例えば、発明者が認識している技術上の課題をベースに進歩性を主張しようとすると、

往々にして「この発明は、そのような課題を前提とすれば容易に思い付くから進歩性無し!」と言われてしまうことがあります。

なので、我々弁理士が特許明細書を書くときは、ときとして発明者が認識している課題とは異なる課題をベースに発明を説明することがあります。

それもこれも、特許明細書が、結局は『特許を取る』ための書面だからです。

特許明細書は、技術を説明する書面ですが、それ以前にその技術の特許性をアピールする書面なので、

どのような説明の仕方が客観的に最も特許性をアピールできるかに重きが置かれます。

そのことをちょっと意識して特許明細書を読んで戴けると、特許明細書や技術の見方が変わって新しい技術のタネになるかもしれませんね。

今日は、ちょっとマジメでちょっと弁理士らしいネタでしたね。

前回のブログ<本格始動!>を書いてから、バタバタっとお声掛けを戴きブログがお休み状態となっておりました。

その間、ブログを書こうと思ってはいたのですが、

某クライアント様から「開発者も含めてブログを見てます」との有難いお言葉を戴きましら、

変に意識してしまいブログネタを吟味してましたが、もう止めました。

ブログネタを吟味する方が、余計に疲れます。

ということで、また今まで通り気に掛かったことを気に掛かったように書きます。

今、気に掛かっていること、それは、昨年末した「健康診断」の結果です。

実は、3年ほど健診しておらず少々不安になって受診しましたが、

結果が来ないので増々不安になってきます。

お正月が来る直前に受診して、何か良いことをしたような気分に浸っていたのですが、、、

「拒絶理由通知」ハタマタ「拒絶査定」だったら、どうしよう・・・

今日は、多くの会社が仕事始めではないでしょうか。

弊所も形式的には、今日が仕事始めです。

しかし、この年末年始に、明細書の作成2.5件、明細書の修正1件、意見書の作成1件を頑張って、

既にどんどん仕事を進めております。

気持ちを新たに今日から本格的に始動します。

年末にご相談頂きました新商品・新製品に関する特許出願書類もこれからどんどん進めて行きます。

また、新商品・新製品を開発された方がいらっしゃいましたら、是非、お声掛け下さい。

新商品・新製品がより一層ワクワクするようなモノになる提案ができると思います。

本年も、何卒、宜しくお願い申し上げます。

新年、あけましておめでとうございます。

新年早々、明細書を書いております。

弊所で案件を管理する番号も今日から2013年の1番から始まります。

新年を実感する瞬間ですね。

今年は、事務所の移転、人員の充実、新サービスの開始と、新たなチャレンジの年となります。

居藤特許事務所は、居藤特許事務所の価値を認めて下さるこれまでのクライアント様とこれからのクライアント様に対して末永くお付き合い戴くための体制やサービスの充実を図って参ります。

本年も、大いに弊所を活用して戴き事業のご発展の一助となることができれば幸いで御座います。

本年も、何卒、宜しくお願い申し上げます。

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