2011年10月アーカイブ

「実際のモノは作ってないですが、アイデア(発想)だけでも特許は取れますか?」は、よくあるご質問の一つ。

敢えて弁理士に相談なさるくらいですので、絵空事的な発明ではなく結構現実的なものが多いのです。

しかし、発想だけの発明は、既に出願されているケースがほとんど。

では、諦めるのか?

いーえ、そこで諦めては折角の発想がもったいないですから、

実際に作ってみるのです。 身近な材料で。

実際に作ってみると、思ったように動かなかったり、期待していた効果がでなかったりするものです。

人間の頭ってそんなに良くできてないんですね。

そして、そこで考える...

すると、解決手段が浮かび上がってくるのですが、早まってはいけません。

それを、またやってみるんです、試してみるんです。

そうしているうちに、実際にやった人にしか到達できない発明が固まってきます

ここまできた発明は、先願が存在することも少なく、実際に製品化する際に重要な技術になることが多いのです。

私のダメ出しにめげることなく、むしろ強烈な技術者魂で試作を作り続ける方、実際にモノにされた方が何名もいらっしゃいます。

この場を借りて、心から敬意を表したいと思います。

 

特許や商標の相談をお受けしていると、たまに、「あの技術は特許が取られているらしい..」、「あの名前には権利があるらしい..」と心配されて、代替案を相談されるケースがあります。

こんなとき、私が、「その権利の番号や権利者は分かりますか?」と尋ねると、大抵の場合「・・・」です。

代替案は、それはそれで良いのですが、避けようとしている権利の内容が分からないと、代替案で良いのかどうかや、そもそも避ける必要があるのかどうかも判断できません。

避けようとしている権利の内容を具体的に特定することはとても大切なことです。

このような場合、調査をしてみると、心配されている権利は存在せず(期限切れも含む)、取り越し苦労であったことも少なくありません。

ですので、代替案を考える前に心配されている権利の存在と内容を確認しておきたいですね。

でも、逆に言えば、特許権や商標権は、その存在を匂わせるだけ競業者を敵前逃亡させる強力な力を持っているんですね。

弁理士・居藤が不定期に綴るわがままブログです。

殆ど私の気分転換のために書くブログですので、お忙しい方は、くれぐれもお読みにならないで下さい。時間のムダになる可能性大です。でも、煮詰まっている方には、私の気分転換が気分転換になるかもしれません。

先日、小学生・中学生の発明コンクールの発明審査会に発明審査委員として参加してきました。仕事は、他の審査員の方々と相談しながら、たくさんの発明品の中から入賞作品を数点ずつ選ぶことです。一見簡単そうに見えますが、これがなかなか大変です。どの作品も大変素晴らしく、とても優劣なんて付けられません。とは言いつつ、何とかムリヤリ選んで参りました。

発明の動機の中で最も多かったのは、「お母さんが困っていたから」、「お母さんが大変そうにしていたから」など「お母さんが・・」、「お母さんが・・」、「お母さんが・・」です。

「お母さん」に対する子供達の優しい気持ちは十分伝わりましたが、「お父さん」はどこへ行ってしまったの?

結局、お父さんは、自分の問題は自分で解決してネ、ということなのですね。

発明の審査に行って、「お母さん」の偉大さと「お父さん」の虚しさを感じて帰ってくるとは思いも寄りませんでした。

10月14日(金)静岡大学浜松キャンパスで、週末パテントセミナーin静岡[浜松会場]の第4回を開催致しました。

今回も、多数の方にご参加を頂きまして、心からお礼申し上げます。

今回は、知財と弁理士というテーマで企業と特許事務所の両方で活躍された女性弁理士に講演戴きました。

講演では、企業が企業内弁理士に求めること、特許事務所に求めること、企業内弁理士の勤務実態、さらには、弁理士の特許事務所内での勤務実態など、かなり突っ込んだ内容をお話し戴きました。

講演自体は早めに終りましたが、その後の質疑応答により結局予定通りの時間に終了致しました。

企業と弁理士の相互理解が深まったのではないかと存じます。

今回の第4回で今年度の週末パテントセミナーin静岡(浜松会場)は終了となります。

平日というお忙しい中、例年以上の多くの方にご参加を戴きました。

改めて、心からお礼を申し上げます。

日本弁理士会東海支部では、来年度も引き続き週末又は休日パテントセミナーを開催する予定でおります。本セミナーに対するご意見・ご要望等御座いましたら、下記宛に何なりとお寄せ下さい。

日本弁理士会東海支部 静岡県委員会 委員長 弁理士・居藤洋之宛

頂戴しましたご意見・ご要望は可能な限り反映させて戴きたいと存じますので、何卒、宜しくお願い致します。

9月30日(金)静岡大学浜松キャンパスで、週末パテントセミナーin静岡[浜松会場]の第3回を開催致しました。

今回も、多数の方にご参加を頂きまして、心からお礼申し上げます。

PatentSeminar.JPG

今回は、営業秘密管理と著作物の引用・転載についてセミナーをさせて戴きました。

今回の講師は、弁理士登録されている弁護士の野末先生にお願い致しましたが、

お話しの中で特に共感を得たのは、

「営業秘密管理についてどんなに厳格なルールや厳しい罰則を設けたとしても、それらを実行するのは人であるから日頃からの教育や風土造りが重要で、これを怠ると簡単に有名無実化してしまう」ということです。「ハッ!」とされた方も多かったのではないでしょうか?

今回のセミナーは10月7日(金)に静岡県立大学でも行いますので、ご興味ある方は是非ご参加下さい。参加のお申込みはここをクリックしてください。

なお、浜松会場は次回(10月14日(金))が最終回となります。

たくさんの方のご参加をお待ちしております。

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