Vol.77<模倣大国はどっちだ?>|静岡浜松 居藤特許事務所 新着情報
2013/04/09
Vol.77<模倣大国はどっちだ?>
中国は、国の政策として2015年までに特許・実用新案・意匠の出願を250万件にするため、
発明奨励金などの補助金政策で出願を強力に後押しています。
これにより、中国での2011年の特許・実用新案の出願件数は約111万件と急増しており、これは日本の3倍以上の件数です(一方日本は漸減傾向...)。
これにともなって、中国での知財訴訟の件数も激増しており、2012年では6万件も発生しています。
肝心の出願の中身としては稚拙なものも少なくないと言われていますが、
少なくとも「知財マインド」は醸成されていくと思います。
近い将来日本企業は、中国企業から「模倣」を理由に中国大陸から駆逐されるようになるかもしれません。
「模倣大国」のレッテルが張り替えられる瞬間です。
日本の中小企業の多くが中国に進出している昨今、模倣を追っかける側から追っかけられる側になることを想定している企業はそう多くはないと思います。
「備えあれば憂いなし」は、自然災害だけではないですね。