Vol.157<ノーベル賞受賞者の特許受難>|静岡浜松 居藤特許事務所 新着情報
2014/10/08
Vol.157<ノーベル賞受賞者の特許受難>
昨日から、青色LEDの実用化に関して3人の先生(天野先生は浜松出身です!)がノーベル物理学賞を受賞された話題で持ちきりですね。
今回受賞されたお三方のうちの一人の中村先生は、かの特許権の対価訴訟で有名で知財業界では知らない人はいません。
なんといっても、当時在籍した会社からの発明の対価が2万円だったのに対し、
裁判所で認定された対価の額は驚愕の604億円でした。
一方、iPS細胞で同賞を受賞された山中先生は、iPS細胞に関する特許権の取得について、
「特許獲得にはiPS細胞の論文を書くとき以上の労力がかかった」と述べられております。
特許って、ノーベル賞受賞者をもってしても
取得することも、取得した後にその価値を認めて貰うことも大変なんですね。