今日も現場で|静岡浜松 居藤特許事務所 新着情報
2016/02/18
今日も現場で
ご縁があって、3年前からある中小企業の自社商品開発に参加させて戴いております。
目指すは脱下請けです。
昨年も色々と発明はあったのですが、自信を持って出願を奨めることができませんでした。
今日は、「自信作」ということで伺ったのですが、確かに面白い技術A。
しかし、技術Aより、
一見些細な追加物Bが理由もなくモヤモヤと気になって仕方がありません。
社長曰く、それは大したものじゃないよ。〇〇のために必要なだけ。
ホントにそうか...
それから1時間話し込んで、ようやく追加物Bが極めて重要な役割を担っていることが分かりました。
私は、迷いなく技術Aより追加物Bの出願を奨めたところ、社長も納得した様子。
技術者が自覚した発明だけを出願することはとても危険です。
なぜなら、技術者は技術のプロであっても特許のプロではないから。
特許の目利き力や感度は、一朝一夕に身に付くものではなく、
こうした現場でしか鍛え維持することはできません。
だから、今日も私は現場に出掛けます。