2016年2月アーカイブ

地元の弁理士と付き合う良さとはなんでしょうか。

1つは、何と言っても『機動力』があります。

時間さえ合えば、朝早くても夜遅くても訪問したり事務所に来てもらったりすることができます。

私も、その日の当日に対応することもしばしばです。今から行くから!ということも少なくありません。

また、帰りの時間をあまり気にせずに相談できることも良いところです。

競争力の源泉となる知的財産についてすぐに相談できることは最大の利点ではないでしょうか。

2つ目は、『地元企業との繋ぎ』でしょうか。

1つの商品を複数の企業でコラボして作ったり、新たな商品の販路を開拓したりする際に

今まで付き合いのない地元の民間企業や公的機関を事務所のネットワークを通じて紹介することができます。お互い地元企業であるからこそ信頼関係が築き易く仕事のスピードが上がります。

3つ目は、『地元の情報収集』です。

今自分の住む地域で何が起こっているのか、何が起ころうとしているのか、という情報は意外と入り難いものです。

地元の弁理士は、地元の色々な業種のクライアントや公的機関と頻繁に情報交換していますので、地元の様々な分野の情報が入ります。

特に技術系の補助金情報、会合・勉強会情報、同業種・異業種連携情報、共同受注・共同営業・共同開発活動情報などなど。

グローバルな時代ではありますが、足元の情報は知っていて損はない、どころか、

非常に有益で正に「灯台元暗し」です。

その他にもここで書くのは少々憚られる良さもあったりします。

地元の弁理士に縁のない方は、一度検討されてみては如何でしょうか。

今日も現場で

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ご縁があって、3年前からある中小企業の自社商品開発に参加させて戴いております。

目指すは脱下請けです。

昨年も色々と発明はあったのですが、自信を持って出願を奨めることができませんでした。

今日は、「自信作」ということで伺ったのですが、確かに面白い技術A。

しかし、技術Aより、

一見些細な追加物Bが理由もなくモヤモヤと気になって仕方がありません。

社長曰く、それは大したものじゃないよ。〇〇のために必要なだけ。

ホントにそうか...

それから1時間話し込んで、ようやく追加物Bが極めて重要な役割を担っていることが分かりました。

私は、迷いなく技術Aより追加物Bの出願を奨めたところ、社長も納得した様子。

技術者が自覚した発明だけを出願することはとても危険です。

なぜなら、技術者は技術のプロであっても特許のプロではないから

特許の目利き力や感度は、一朝一夕に身に付くものではなく、

こうした現場でしか鍛え維持することはできません。

だから、今日も私は現場に出掛けます。

先日、ある農作物の商品名について商標登録の相談がありました。

ある農作物について「〇〇〇」という商品名を考えたので、

その農作物を包装する包装容器にその商品名が記載されないように包装容器について商標登録をしたい、とのことです。

しかし、その商品名は農作物の商品名ですので、包装容器で商標登録を受けても

その商品名を農作物について使用する者に使用の中止を求めることはできません。

農作物の商品名「〇〇〇」は、その農作物を指定商品として商標登録を受ける必要があります。

一見、当たり前のように思えますが、意外とこの種の勘違いは少なくありません。

例えば、レストランで新メニューを考案したとき、

メニュー名をどのような指定商品で商標登録をすればよいか分かりますか?

誤った商品で商標登録を受けても肝心なときに役に立たないばかりか、

肝心な商品で他人が商標登録を受けてしまうと大変なことになります。

取得された商標権の『指定商品』大丈夫ですか?

先週、静岡県立大学で著作権の研修会を行いました。

研修会は、事前に戴いたご質問に関連する条文の説明を中心にお話しさせて頂きました。

 

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学内の写真の取扱い、試験問題の作成、学生論文の取扱い、引用の仕方、サークル活動での利用などなど、

セミナー終了後も沢山のご質問を頂戴し、みなさんの意識の高さを実感しました。

何かと話題の著作権ですが、

これだけ高い意識をお持ちであれば、そうそう問題になることはないかな、と思います。

正しい法律知識を得ることも必要ですが、まずは、意識することがとても大事ですね。

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